ほとんどの日本人が知らない日本の国歌「君が代」の意味



君が代とは

 

 

当然のことですが国歌としての君が代を誰もが知っています。しかし、国歌とは、君が代の歴史とは、そしてその意味とは?となると、はなはだ不明快な部分が多いのも否めません。そこでまずは歴史的におさらいしてみます。

 

国歌は近代西洋において生まれたものです。日本においても開国した幕末の時点において、既に外交儀礼上では欠かせないものとなっていたのです。このように国歌の必要性というのは、ただし、外交儀礼の場において軍楽隊が演奏するために必要なのであり、多くの軍楽隊は、管楽器群と打楽器群で構成された吹奏楽編成であり、スペイン国歌(国王行進曲)のように歌詞のない国歌でも良いのです。

 

しかし、日本の国歌には歌詞があります。君が代は、日本国の国歌ですから、天皇の治世を奉祝する歌となっています。詳しくは「祝福を受ける人の寿命」を歌う和歌が元で、その歌詞は「古今和歌集」の短歌の一つです。

 

10世紀初めに編纂された「古今和歌集」は、平安時代前期の勅撰和歌集で全二十巻、勅撰和歌集として最初に編纂されたものです。

 

君が代の作者は文徳天皇の第一皇子惟喬親王に仕えていたとされる木地師です。1880年(明治13年)、法律では定められませんでしたが、曲も同時期に作られ日本の国歌として採用されたのです。

 

以後、国歌として歌われ続け、1999年(平成11年)正式に国歌として法制化されました。歌詞は国旗及び国歌に関する法律別記第二に記されています。「君が代は、千代に八千代に、さざれ石の、いわおとなりて、こけのむすまで」、国歌の役割という観点から英訳もされています。